「私は常に圧力や暴力について取り組んできました。(内略)《Mercenaries / 傭兵》, 《interrogations / 尋問》, 《the white squads / 白人部隊》などの作品は、それらの問題を扱っています。私が考える即時的、瞬間的で、現在的な今の世の中にそれらの問題を持ち込む試みなのです。」 Leon Golub レオン・ゴラブは1922年に生まれ、第2次大戦後に作家としての活動をスタートさせるが、抽象表現絵画が全盛の40年代のニューヨークではそれほど評価されなかった。彼はその時代その時代の出来事、政治的人物、中でも未だに行われている暴力、戦争、そして独裁者などを描いた絵画でよく知られるようになる。それらの作品は、彼が生きてきた時代の政治的、社会的問題に責任を持って関わる彼の姿勢を示すものであり、その姿勢は2004年に亡くなるまでつらぬかれた。また、ゴラブ氏には古典的側面もある。多くの作品では、神話的な題材についても多く描いているが、皮肉にもそれらはまた暴力と無縁というわけではないのである。
Aneta Glinkowska
Aneta Glinkowska