青木美歌「あなたに続く森」(ポーラ ミュージアム アネックス、東京、2017)会場写真より 撮影:編集部
目に見えない生命の在りようとつながりをテーマに、繊細なガラス作品を手がけてきたアーティストの青木美歌(あおき・みか)さんが6月15日、病気のため東京都内で亡くなった。享年41。

青木さんは1981年東京都生まれ、北海道育ち。2006年武蔵野美術大学工業工芸デザイン学科ガラス専攻卒業。13年、文化庁新進芸術家海外研修制度にてイギリスへ留学、Royal College of ArtでCeramics and Glass修士課程修了。平成29年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてアイスランドにて研修。受賞歴に、06年卒業制作優秀賞受賞、08年第11回岡本太郎現代美術展入選、11年SICFグランプリ(青山スパイラル)など。

これまでの個展に「あなたに続く森」(ポーラ ミュージアム アネックス、東京、2017)、グループ展に「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」(東京都庭園美術館、2020)、「野生展:飼いならされない感覚と思考」(21_21 DESIGN SIGHT、東京、2017)、「アートのなぞなぞー高橋コレクション展」(静岡県立美術館、2017)、「夢に見る空き家の庭の秘密展」(AL、東京、2017)、「六本木アートナイト2012」など。ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町エレベーターホール空間、太田記念病院エントランス空間ではパブリックアート作品も展示されている。
個展「あなたに続く森」では、植物のライフサイクルをモチーフとした作品群を発表。会場には、バーナーの炎でガラスを熔融し、成形するバーナーワークの手法による繊細で有機的な作品が並んだ。

青木さんは自身の作品について、自身のウェブサイトで次のようなテキストを発表している。
森に入ると多種多様な生命が共存しています。空高く背を伸ばす大きな樹、木の実を食べ糞と一緒に種を落とす鳥、良い香りで虫を誘う花、花の蜜を吸いながらその花粉を身にまとい、受粉の手助けをする昆虫、昆虫を食べる小動物、小動物を食べる大きな動物、土に落ちた葉や昆虫の死骸等を分解し育つ微生物、菌類、こういった生命の繋がりは、全ての過程がそれぞれの命の営みに繋がっています。
この「繋がり」自体は目に見えるものではありませんが、生命が生きている事そのものの核であると感じています。 生命が始まった何十億年も前からここに生を頂いている今まで、その繋がりは途方も無く多様なネットワークで出来ており、世界中の日々の生活の中でもそれは起こり続けています。そんな繋がりを作品にできたらと思っています。
葬儀は近親者のみで行われた。
