イギリスに拠点を構えるZenConsultingは、東京オフィスでの活動を2021年より本格化させている。
彼らはコンサルティングファームでありながらも、クライアントとのMTGでさまざまなデザインアウトプットを用意し、「作りながら考える」というアプローチで課題の本質に迫る独自の文化を持つ。
戦略の要旨を図解したり、また現状のクライアントのサービスをUXリサーチするメンバーを募集する彼らに、そもそもなぜアート・デザイン・クリエイティブが重要だと考えるのか、本心に迫る。
Tom・私はクリエイティブファームの「IDEO」からキャリアを始めました。ここでの基本的なスタンスは「実験」です。さまざまな課題に対して、どういったアプローチが最適解かを実験しながら試行錯誤するのが当たり前でした。そのためオフィスの雰囲気は、工学系大学の研究室に近しいものがありました。
オフィス、というよりも本当にラボという感じです。そこらじゅうにハンダゴテのカスや、塗料を塗る道具、カッター、端材が乱雑にありました。
革新的なソリューションが生まれる中で、もう一歩踏み込んで「顧客の事業価値そのものを上げられないか」という考えからZen Consultingに移りましたが、今度は真逆の世界に驚きました。
スプレッドシートやNotionといったテキストベースでの仮説をずっとねり続けて、プロトタイプは作らない。「いったいクライアントとこちらの想像している理想系というのが、共通のものを持てているのか?」という疑念が拭えませんでした。
参加した最初のプロジェクトで、頼まれていませんでしたがクライアントのリブランドしようとしている商材のパッケージのプロトタイプを持っていったところ事件が起きました。
私たちがずっと提案していたものを顧客が実はイメージできておらず、その方向で進むことを歓迎できない、という状況が見えてきました。

そこから、Zenでは「絵のないテキストは顧客向けの資料ではない」という厳しい原則が取り入れられました。ちょっとの説明でもカンタンなポンチ絵を添えるのです。
初回のMTGを終えた後はクライアントへ、会話した内容をグラフィックレコーディングの手法を用いて展開します。
実際にそのときに話した内容を、私たちがどのようなイメージをもって聞いていたのか、心の中の情景を可視化して伝えるのです。
そうすることで、正しく言いたいことがクライアント側も言えたのかがニュアンス込みで理解できます。

こちらがTAM(接触可能な市場規模)を示す際など、さまざまなグラフを用意しますが、ひと手間を加えてインフォグラフィックスで示します。

今回、東京オフィスではクリエイティブ職の採用を強化いたします。
その一番の背景は「議論をより多用にするため」です。
賢くてソリューション思考の人物が集まると、議論は比較的「有益か否か」といったバイナリーな会話に陥りがちです。
しかし現在のクライアントへの価値提供は、単にキャッシュが儲かることを提示するだけには至らず、本当に社会貢献に繋がっているかや、置いてけぼりの人がいないか、そしてそのアクションがクライアントがとるべきなのかといった多様な問いが必要になります。
シンプルではない問いに向かう上で、意見の多様さが重要になり、そして些細な違いを自分の言葉で語れる人が必要視されています。
私たちが今回インタビューをTokyo Art Beatに掲載し、そしてこの場を介して当社へのチャレンジを募るのは、そういった「意見を持っている人と働きたいから」です。
以下のフォームよりカジュアル面談の申し込みが可能です。